第三回 摂取日 2006/01/21

佐賀県 佐賀市 「佐賀ラーメン 一休軒・幸陽軒」編 

 

今回は九州は佐賀県の佐賀市にやってきた。佐賀空港に降下するジェットの窓から有明海を見下ろすと、広大な海苔網の養殖畑が水平線まで整然と並ぶ風景に驚く。有明の高級海苔はここで生まれるのだと実感。意外と高価なんだよね。バスで30分、市の中心部へ。幕末、明治維新で活躍した佐賀鍋島藩、賢人たちの勇姿を垣間見ることが出来る街だ。早大の父、総理大臣も勤めた大隈重信もそのひとり。生家も残っている。 だからといって都会ではない。お笑い芸人が歌にしたあのイメージそのまま。 今回の仕事で同行していただいた作曲家の先生がこの街の出身だった。若手演歌歌手を多く輩出している街。その先生のご尽力なのだろう。

 九州といえばとんこつラーメン。博多ラーメンに代表される、白濁のスープとあの強力な動物のにおい。実は九州のとんこつラーメンはあまり好きではなかった。においはさほど問題ではないが、あのスープの味と細い麺は、インスタントの「サッポロ一番塩ラーメン」の味に酷似していると感じる。とても手間をかけてスープを抽出していることは知っているが、安っぽさを感じてしまうのも事実だった。(九州の方、すみません) 作曲家の先生に佐賀のラーメンで一番好きな店を教えていただいた。しかし気乗りはしていなかった。今回の仕事現場から徒歩1分の近さにあるその店は創業50年を超える有名店「一休軒」。昼食時、行列が出来るほどではないが客の回転はよく次から次へと客が入れ替わる。職人気質の店主と愛想のいいおばぁちゃんたちの連携プレイでテキパキとさばいている。やっぱりケモノの匂いはするね。

出てきたラーメンがこれ。

ラーメン550円、生卵入り600円、大盛り700円。サイドメニューにおにぎり、いなりがある。 見た目からもわかるように、博多系とは違っていた。とろみのあるスープは博多系のスープよりまろやかでコクがある。それでも意外にあっさりしている。麺もバリカタな細すぎ麺ではなく、程よくやわらかく、それでいてコシがある。チャーシューは薄いけど麺と一緒に食べると絶妙なやわらか食感。今までの九州ラーメンに対する概念がぶっ飛んだ。美味いよ、旨い。安易な生卵がまた食欲をそそる。 あっという間に完食。もう一杯!といいたくなるくらい、新鮮な感動だった。  佐賀は松雪泰子だけじゃないんだねハナワ君。

 

ちょっと長くなるが、一仕事終えて、やっぱり食べたくなった。佐賀ラーメンをもう少し知りたいと思い、今回の仕事関係者で地元の方々に取材を敢行。繁華街(キャバクラだらけ)の中ほどにある「幸陽軒」を教えていただいた。夜しか営業していないらしい。店内はタクシードライバー(?)や程よく酔ったサラリーマンで一杯だった。店主は「一休軒」で修行し、この店を出して27年だそうだ。 「一休軒」のラーメンと基本ベースはよく似ているが、味が濃く,

こってりしている。甲乙付けがたいかな。値段はほぼ一緒。まぁお好み次第だがこってり好きには、こちらのほうがお勧め、落ち着いて食べたい人には前者がいいかも。兎に角、九州ラーメンをひとくくりに「とんこつラーメン」というのは

間違いなんだなぁと気付かされた旅になった。博多ラーメンには相変わらず興味が湧かないが、佐賀ラーメンはお気に入りである。(博多の皆さん、ごめんなさい)

 

 

 

 

 

 

 

 

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